「3回食には慣れたけど、メニューがマンネリ…」
「そろそろ大人と同じでいいの?まだダメ?」
完了期に入ると、こんな悩みがふえてきますよね。
うちもこの時期、「もう何作ろう…」って毎日ネタ切れでした。
でも大丈夫。完了期はぐっと作りやすくなります。
結論:完了期(12〜18ヶ月ごろ)は、歯ぐきでかめる「肉だんごくらいの固さ」が目安。1日3回+補食(おやつ)でリズムを作ります。味付けは大人より薄く。手づかみもスプーンも大歓迎。市販のベビーフードを使ってもまったく問題ありません。
完了期(パクパク期)ってどんな時期?
離乳食の最後の段階で、「パクパク期」とも呼ばれます。
月齢の目安は12〜18ヶ月ごろですが、進み方には個人差があります。
前の段階(カミカミ期)がゆっくりだった子は、もう少し後ろにずれても大丈夫です。
この時期のいちばんの目標は、「食べ物を前歯でかじり取って、奥の歯ぐきでつぶして食べる」練習をすること。
かむ力・飲み込む力が育ち、少しずつ「家族と同じような食事」に近づいていきます。
ただし、奥歯(第一乳臼歯)が生えそろうのは1歳半〜2歳半ごろが目安。
まだしっかりかみつぶせないので、大人と同じ固さ・味にするのはもう少し先です。
固さ・量・回数の目安
厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」では、完了期を「形のある食べ物をかみつぶせるようになる」時期と位置づけています。あくまで一般的な目安として、下の表を参考にしてください。
項目 | めやす
回数 | 1日3回(朝・昼・夕)+補食1〜2回
固さ | 肉だんご〜やわらかめのハンバーグくらい(歯ぐきでつぶせる)
主食の量 | 軟飯90g〜ごはん80gくらい
野菜・果物 | 40〜50gくらい
たんぱく質 | 肉・魚なら15〜20g、豆腐なら50〜55gくらい
飲み物 | 母乳・育児用ミルクは欲しがれば続けてOK
量はあくまで目安です。
食べる量には本当にムラがあるので、「1食ぴったり」ではなく1週間くらいの幅で見てあげてください。
体重が母子健康手帳の発育曲線に沿って増えていれば、多少食べない日があっても心配しすぎなくて大丈夫です。
補食(おやつ)の考え方
完了期になると「補食(ほしょく)」=おやつが登場します。
これは大人の「甘いおやつ」とは意味がちがいます。
1〜2歳ごろは胃が小さく、1回の食事でたくさん食べられません。
そこで3回の食事だけでは足りない栄養やエネルギーを、おやつで補うのが補食の役割です。
お菓子というより「4回目・5回目の小さなごはん」と考えるとイメージしやすいですよ。
補食に向くもの(例)
・おにぎり(小さめ)、やわらかいパン
・ふかしいも、とうもろこし
・バナナ、りんご、いちごなどの果物
・赤ちゃん用のボーロやおせんべい
・ヨーグルト、牛乳(1歳を過ぎたら飲用OK。量はかかりつけ医に相談を)
時間を決めて、食事に響かない量にするのがコツです。
だらだら食べ続けると、むし歯のリスクや次のごはんが食べられなくなる原因に。
歯の健康については 赤ちゃんの歯みがきデビューとむし歯予防 もあわせて読んでみてくださいね。
完了期レシピ:実際に作れる8品
ここからは実際に作れるレシピです。
すべて大人より薄味を前提にしています。
塩・しょうゆ・みそはごく少量にして、だしや素材のうまみを活かしましょう。
食べやすいよう大きさはお子さんに合わせて調整してください。
1. 軟飯のミニおにぎり(手づかみ)
軟飯を、ラップで一口大のまんまるに握るだけ。
中にしらす(湯通しして塩抜き)やゆでた野菜のみじん切りを混ぜると栄養アップ。
手づかみの定番で、自分で食べる達成感も味わえます。
※のりは口に貼りつくことがあるので、使うなら細かくちぎって。
2. 野菜たっぷり鶏ひき肉のミニハンバーグ
材料:鶏ひき肉、玉ねぎ(みじん切り)、にんじん(すりおろし)、豆腐少々、片栗粉
1. 玉ねぎ・にんじんはやわらかくゆでる(またはレンジ加熱)。
2. ひき肉・豆腐・野菜・片栗粉を混ぜ、小さめに丸める。
3. フライパンに薄く油をひき、ふたをして弱めの中火でしっかり中まで火を通す。
豆腐を混ぜるとふんわりやわらかく、歯ぐきでつぶしやすくなります。
多めに作って1個ずつ冷凍しておくと便利。冷凍やフリージングのコツは 離乳食の作り置き・フリージングテクニック を参考に。
3. 鉄分しっかり!レバー入りそぼろ
材料:鶏ひき肉、鶏レバー(少量・下処理済み)、すりおろし野菜
1. レバーは血抜きしてゆで、こまかく刻む(市販のレバーペーストでも代用可)。
2. ひき肉と一緒に少量の水で煮て、ぽろぽろのそぼろ状にする。
3. ごく少量のしょうゆで風味づけ。
完了期は体内にためていた鉄が減ってくる時期で、鉄分を意識して摂りたいとされています(厚生労働省「日本人の食事摂取基準」より)。
レバーや赤身肉、赤身魚、青菜などを少しずつ取り入れましょう。
4. やわらか野菜スティック
にんじん・大根・かぼちゃ・ブロッコリーの茎などを、指でつまめるスティック状に切ってやわらかくゆでるだけ。
手づかみ練習にぴったりです。
生野菜のスティックはまだ固くて危険なので、必ずやわらかくゆでて。
5. 鮭と野菜のやわらかおじや
材料:軟飯、生鮭(骨と皮を除く)、ほうれん草、にんじん、だし
1. 鮭はゆでて骨と皮を丁寧に取り除き、ほぐす。
2. やわらかくゆでた野菜を刻む。
3. だしで軟飯・鮭・野菜を煮て、やわらかく仕上げる。
魚は骨が残らないよう必ず確認を。
1品で主食・たんぱく質・野菜がとれる、忙しい日の味方です。
6. かぼちゃのおやき(手づかみ・補食にも)
材料:かぼちゃ、片栗粉、(お好みで)ゆで野菜のみじん切り
1. かぼちゃをやわらかくゆでてつぶす。
2. 片栗粉を混ぜて一口大の平たい形にする。
3. フライパンで両面を焼く。
冷めても食べやすく、おやつにも◎。
さつまいもやじゃがいもでも作れます。
7. 豆腐と野菜のやわらかみそ汁
だしで野菜をやわらかく煮て、豆腐を加え、みそをごく少量だけ溶きます。
汁は薄めに、具を多めにするのがポイント。
水分と野菜が一緒にとれて、便秘ぎみのときにも◎。
うんちの悩みは 「便秘のサイン・受診目安」も参考に もどうぞ。
8. バナナとヨーグルトのデザート
バナナをフォークでつぶし、プレーンヨーグルトと和えるだけ。
砂糖は加えず、バナナの自然な甘さで十分です。
補食やデザートにぴったり。
※ヨーグルトは無糖タイプを選んで、量はほどほどに。
幼児食への移行はあせらず
完了期を過ぎると、いわゆる「幼児食」に移っていきます。
でも、ある日を境にいきなり大人と同じ、ではありません。
奥歯がしっかり生えて、かむ力がついてくるのは2歳〜3歳ごろが目安。
それまではやわらかさ・大きさ・薄味を意識して、少しずつ大人の食事に近づけていくイメージです。
移行期に気をつけたいこと
・味つけは引き続き薄味で。 大人の料理を取り分けるときは、味をつける前に子どもの分を取り分けると楽ちんです。
・窒息に注意する食材がある。 ぶどう・ミニトマト・うずらの卵などの丸い食材は必ず小さく切る。ナッツ類・かたい豆類・もち・こんにゃくなどは5歳未満のお子さんには与えないでください(消費者庁の注意喚起でも、ナッツ類・豆類は5歳以下の窒息による重大事故が多く報告されています)。食事中は必ず座って食べさせ、そばを離れないようにしましょう。
・はちみつは1歳を過ぎればOK。 1歳未満はボツリヌス症のリスクで禁止でしたが、1歳を過ぎたら使えます。
・食べムラ・遊び食べが出てくる。 これはこの時期によくあること。叱らず気楽に。くわしくは 幼児の偏食・遊び食べ|1〜3歳の「食べない」への向き合い方 で。
母乳や育児用ミルクは、完了期でも欲しがるなら続けて大丈夫です。
やめる時期に決まりはありません。卒乳・断乳については 卒乳・断乳の進め方 を読んでみてください。
市販のベビーフードも上手に使おう
「毎食、手作りしなきゃ」とがんばりすぎないでくださいね。
完了期向けの市販ベビーフードもたくさんあります。
・外出や忙しい日にそのまま使える
・固さや味つけの「お手本」になる
・手作りに1品プラスして栄養バランスを整える
手作りと市販品の併用は、とても自然な使い方です。
無理なく続けることのほうが、ずっと大切ですよ。
よくある質問
Q. 完了期なのに全然食べません。大丈夫?
食べる量にはとても大きな個人差があり、ムラもあります。
1食ごとではなく1週間くらいの幅で見て、母子健康手帳の発育曲線に沿って体重が増えていれば、多くの場合は心配しすぎなくて大丈夫です。
ただし、極端に食べない・体重が減ってきた・元気がないといったときは、健診やかかりつけの小児科で相談してくださいね。
Q. 大人と同じものをあげてもいい?
まだ早めです。奥歯が生えそろい、かむ力がつくのは2〜3歳ごろが目安。
それまでは固さ・大きさ・味つけを子どもに合わせて調整しましょう。
味付け前に取り分ける、やわらかく煮る、といった工夫で大人のメニューも活用できます。
Q. 手づかみで食べてくれず、スプーンも自分で持ちません。
順番や得意・不得意も個人差が大きい部分です。
手づかみが好きな子もいれば、スプーンに興味を示す子も。
食べこぼしは成長の証なので、汚れ対策をしておおらかに見守ってあげてください。
Q. 鉄分が足りているか不安です。
完了期は鉄が不足しやすい時期とされています。
赤身の肉・魚、レバー、青菜、納豆などを少しずつ取り入れるのがおすすめ。
それでも気になるときは、健診やかかりつけ医に相談すると安心です。
Q. おやつはどのくらいあげていい?
補食は「足りない栄養を補う小さなごはん」です。
時間を決めて、次の食事に響かない量にしましょう。
甘いお菓子やジュースを習慣にすると、むし歯や食事に影響することもあるので注意してくださいね。
まとめ
・完了期(12〜18ヶ月ごろ)は「肉だんごくらいの固さ」を歯ぐきでつぶす練習の時期。進み方は個人差あり。
・1日3回+補食(おやつ)でリズムを作る。おやつは「小さなごはん」。
・味つけは大人より薄味で。鉄分を意識して赤身肉・魚・青菜を。
・幼児食への移行はあせらず、やわらかさ・大きさ・薄味を少しずつ調整。
・手作りも市販品もOK。無理なく続けることが何より大切。
毎日のごはん作り、本当におつかれさまです。
「これでいいのかな」と思ったら、いつでも健診やかかりつけ医に相談してくださいね。
食べた食材や量を記録しておくと、栄養の偏りや進み具合を振り返りやすくなります。
BabyStep Meals でその日のメニューを気軽に残してみてくださいね。
関連記事
・幼児の偏食・遊び食べ|1〜3歳の「食べない」への向き合い方
出典・参考文献
・厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」
・厚生労働省「日本人の食事摂取基準」
・消費者庁
監修: 管理栄養士 | 最終更新: 2026年5月
※この記事は一般的な情報提供を目的としています。お子さま・ご自身の体調に不安がある場合は、かかりつけの医療機関にご相談ください。


