「そろそろやめたほうがいいのかな」
「まわりはもう卒乳したみたいだけど、うちはまだ…」
授乳をやめるタイミングって、すごく悩みますよね。
うちも「いつまであげていいの?」ってずっとモヤモヤしていました。
でも調べてみると、「いつまでに」という決まりは実はないんです。
結論:卒乳・断乳に「何歳までに」という決まりはありません。WHO(世界保健機関)や厚生労働省も、無理に急がせない立場をとっています。お子さんとママの状況に合わせて、あなたのペースで進めて大丈夫です。
卒乳と断乳って何がちがうの?
似ているようで、ニュアンスがちがう言葉です。
言葉 | 意味(一般的な使われ方)
卒乳 | 子どものほうから自然におっぱい・ミルクを欲しがらなくなり、やめること
断乳 | ママの事情や方針で、時期を決めて意識的にやめること
どちらが良い・悪いということはありません。
仕事復帰、次の妊娠、ママの体調、薬の都合など、断乳を選ぶ理由はさまざま。
逆に「子どもが満足するまで」と卒乳を待つのも、まったく問題ありません。
厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」でも、授乳の終わり方は一律に決めるものではなく、親子の状況に合わせて支援する、という考え方が示されています。
だから「まわりがやめたから」とあせる必要はないんですよ。
いつから始める?時期の見極め
「○歳になったらやめなきゃ」という決まりはありませんが、進めやすくなる目安はあります。
・離乳食・幼児食がしっかり食べられている(栄養の主役が食事になっている)
・コップやストローで水分がとれる
・おっぱい以外で気持ちを切り替えられる手段がある(だっこ、お気に入りのもの、遊びなど)
これらが整ってくると、やめる過程がぐっとスムーズになります。
食事の進み具合は 離乳食完了期(12〜18ヶ月)レシピと幼児食への移行ガイド も参考にしてください。
逆に、こんなタイミングは少し見送るのがおすすめ。
・子どもが体調を崩している、または崩しやすい時期
・引っ越し・入園など大きな環境の変化が重なるとき
・ママの心や体に余裕がないとき
無理に始めて親子ともにつらくなるより、落ち着いたタイミングを選ぶほうがうまくいきやすいです。
やさしい進め方のステップ
急にぱったりやめると、子どももママもつらいことがあります。
時間をかけて少しずつ減らしていく方法が、心にも体にもやさしいです。
ステップ1:授乳の回数を少しずつ減らす
まずは日中の授乳から減らしていくのが一般的です。
おっぱいのかわりに、水分・補食・遊び・だっこで気持ちを満たしてあげましょう。
ステップ2:飲む時間を短くする・声かけをする
「ごはんいっぱい食べたら、おっぱいバイバイしようね」など、少しずつ言葉で伝えていきます。
カレンダーに印をつけて「この日でバイバイ」と一緒に見るのも、月齢が上がった子には効果的なことがあります。
ステップ3:夜・寝かしつけの授乳を最後に減らす
寝る前や夜間の授乳は、いちばん手放しにくい部分です。
ここは後回しでOK。トントンや絵本など、別の入眠の習慣に少しずつ置きかえていきましょう。
うまくいかない日があっても大丈夫。
行ったり来たりしながら進むのが普通です。
「今日はダメだった」と落ち込まず、気長にいきましょう。
夜間断乳について
「夜だけでも授乳を減らしたい」という方も多いですよね。
夜中に何度も起きる授乳がつらいとき、夜間の授乳をやめる「夜間断乳」を選ぶ家庭もあります。
ただし、進め方や始める時期は赤ちゃんによって向き不向きがあります。
月齢が低いうちは夜間の授乳が必要なこともあるので、自己判断で急に始める前に、健診やかかりつけ医・助産師に相談すると安心です。
夜泣きそのものに悩んでいる場合は 夜泣きはいつまで?原因と対策 もあわせてどうぞ。
おっぱいトラブルのケア
授乳をやめる過程で気をつけたいのが、ママのおっぱいのケアです。
急に授乳をやめると、母乳がたまって張り・しこり・痛みが出ることがあります。
ひどくなると乳腺炎につながることもあるので、無理は禁物です。
・張ってつらいときは、少しだけ搾って圧を抜く(搾りきると母乳が作られ続けるので、楽になる程度に)
・痛みや熱を持っているところは冷やす
・締めつけすぎない下着で過ごす
発熱・強い痛み・赤み・しこりが取れないといったときは、乳腺炎の可能性があります。
がまんせず、助産師(母乳外来など)や産婦人科に相談してください。
自分のペースで段階的に減らしていくと、こうしたトラブルも起こりにくくなります。
ママの気持ちも大切に
授乳をやめることに、さみしさや罪悪感を感じるママは少なくありません。
「もっと続けてあげたかった」「これでよかったのかな」と揺れる気持ち、とても自然なものです。
逆に「やっと解放される」とホッとする気持ちも、まったく悪いことではありません。
どちらの気持ちも、がんばってきた証拠です。
授乳が終わっても、だっこやスキンシップで親子のつながりはちゃんと続きます。
あなたとお子さんに合ったペースで、納得できる形を選んでくださいね。
よくある質問
Q. 何歳までに卒乳・断乳しないといけませんか?
「何歳までに」という医学的な決まりはありません。
WHOや厚生労働省も無理に急がせない立場です。
ご家庭の状況やお子さんの様子を見ながら、あなたのペースで進めて大丈夫です。
Q. 卒乳すると歯(むし歯)が心配です。
夜間の授乳とむし歯の関係はよく話題になりますが、断定的なことはここでは言えません。
大切なのは、歯が生えてきたら歯みがきの習慣をつけ、だらだら飲食を避けること。
くわしくは 赤ちゃんの歯みがきデビューとむし歯予防 を参考に、心配なときは歯科で相談してくださいね。
Q. 急にやめたら子どもが泣いて大変です。
急な断乳は子どももママもつらくなりがちです。
回数を少しずつ減らす方法に切りかえると、お互いに負担が減ります。
それでも難しいときは、ひとりで抱え込まず助産師や健診で相談してみてください。
Q. おっぱいが張って痛いです。
たまった母乳を楽になる程度に少しだけ搾り、冷やして様子を見ます。
発熱・強い痛み・赤みがあるときは乳腺炎の可能性があるので、早めに助産師や産婦人科に相談しましょう。
Q. 断乳したら夜よく寝るようになりますか?
そうなる子もいれば、変わらない子もいて、個人差が大きいです。
睡眠は授乳以外にもいろいろな要因が関わるので、過度に期待しすぎないほうが気楽ですよ。
まとめ
・卒乳・断乳に「何歳までに」という決まりはない。WHO・厚労省も急がせない立場。
・離乳食が進み、おっぱい以外で気持ちを切り替えられるようになると進めやすい。
・急にやめず、回数を少しずつ減らすのが心にも体にもやさしい。
・ママのおっぱいトラブル(張り・しこり・乳腺炎)に注意。つらいときは助産師・産婦人科へ。
・ママの気持ちも大切に。さみしさもホッとする気持ちも、どちらも自然なこと。
迷ったときや困ったときは、健診やかかりつけ医、助産師に気軽に相談してくださいね。
相談することは、あなたとお子さんを守る大事な一歩です。
授乳の回数や寝かしつけの様子を記録しておくと、減らしていくペースの目安になります。
BabyStep のメモ機能で気軽に残してみてくださいね。
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・離乳食完了期(12〜18ヶ月)レシピと幼児食への移行ガイド
出典・参考文献
・厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」
監修: 助産師 | 最終更新: 2026年5月
※この記事は一般的な情報提供を目的としています。お子さま・ご自身の体調に不安がある場合は、かかりつけの医療機関にご相談ください。


