「昨日まで食べてたのに、今日は口も開けない」
「お皿の中身をぐちゃぐちゃ、床にポイ。もう疲れた」
1〜3歳の食事って、本当に思い通りにいかないですよね。
うちも、せっかく作ったごはんを投げられて、何度も心が折れました。
でも、まず知ってほしいのはこれです。
結論:1〜3歳の偏食・遊び食べ・むら食いは、発達の途中でよく見られることです。無理強いせず、1食ではなく1週間くらいの幅で見てあげましょう。母子健康手帳の発育曲線に沿って体重が増えていれば、多くの場合は心配しすぎなくて大丈夫です。
なぜこの時期に「食べない」が増えるの?
1〜3歳に偏食や遊び食べが増えるのには、ちゃんと理由があります。
「育て方のせい」でも「わがまま」でもないことが多いんです。
自我が育っている
「自分で決めたい」「これはイヤ」という気持ちが芽生える時期。
食事でも「自分で選びたい」が出てきます。
成長がゆるやかになり、必要な量が変わる
乳児期に比べて体重の増え方がゆるやかになり、以前ほどたくさん食べなくなる子もいます。
「前より食べない」と感じても、その子に必要な量が変わっただけのこともあります。
いろいろなものに興味が向く
遊びたい・動きたい盛り。食事よりまわりのことに気を取られて、集中が続かないのも自然です。
食べ物の好き嫌いがはっきりしてくる
味・におい・食感・見た目に敏感になり、新しいものを警戒する(新しい食べ物をこわがる)こともよくあります。
イヤイヤ期と重なって、よりパワフルになることも。
重なる時期のことは イヤイヤ期の乗り越え方|対処法まとめ も参考になりますよ。
「1週間単位」で見ると気がラクになる
毎食きちんと食べさせようとすると、親も子もしんどくなります。
おすすめは、1食ごとではなく1週間くらいの幅で食事をとらえること。
「今日は野菜ゼロだったけど、おとといは食べてたな」
「今週トータルで見れば、いろんなものを少しずつ口にしてる」
そんなふうに長い目で見ると、ぐっと気がラクになります。
子どもは数日〜1週間の中で、自然とバランスを取っていることも多いんです。
そして大切なのが、体重が母子健康手帳の発育曲線に沿って増えているかという視点。
多少のムラがあっても、その子なりに成長曲線に沿って育っていれば、多くの場合は心配しすぎなくて大丈夫です。
今日から試せる工夫
「これをやれば必ず食べる」という魔法はありませんが、ハードルを下げる工夫はあります。
できそうなものから、気楽に試してみてください。
1. 量は少なめに盛る
最初から山盛りだと、それだけで圧倒されてしまうことも。
少なめに盛って「全部食べられた!」の成功体験を。おかわり制にするのも◎。
2. 一緒に食べる・おいしそうに食べる
大人がおいしそうに食べていると、子どもも「食べてみようかな」と思いやすいもの。
できる範囲で一緒に食卓を囲んでみてください。
3. 見た目や盛り付けを楽しく
小さく切る、星型に抜く、好きなお皿を使う。
ちょっとした工夫で食べてくれることがあります。
4. 手づかみ・自分でを尊重する
「自分で食べたい」気持ちを大事に。
手づかみやスプーンの練習は、食べこぼしごと見守ってあげて。
「手づかみ食べ」の進め方は、手づかみに向くメニューや汚れ対策なども合わせて確認してみてくださいね。
5. 食べないものも、こりずに出す
一度拒否されても、それきりにしないで。
何度か食卓に登場するうちに、ふと食べられるようになることもあります。
6. 食事の時間にメリハリを
だらだら食べを避け、ある程度時間がきたら切り上げる。
おなかがすくリズムを作ることも、食べる意欲につながります。
おやつ(補食)の与えすぎにも注意。補食の考え方は 離乳食完了期(12〜18ヶ月)レシピと幼児食への移行ガイド でも触れています。
7. 遊び食べは「成長の過程」と割り切る
ぐちゃぐちゃ・ポイは、食べ物を確かめている学びの時間でもあります。
危険がなければある程度は見守り、汚れ対策(レジャーシートやお食事エプロン)で乗り切りましょう。
あまりにひどいときは、無理せずさっと切り上げてOKです。
無理強いはしないで
がんばって作ったものを食べてもらえないと、つい「ひと口だけでも!」と口に運びたくなりますよね。
でも、無理に食べさせるのは逆効果になりがちです。
・食事=つらい・こわいものになり、ますます食べなくなることがある
・食卓の雰囲気が悪くなり、親子ともにストレスに
「食べなさい!」と追いつめるより、
「食べたくなったら食べてね」「ごちそうさまにしようか」と、おおらかに切り上げるほうがうまくいくことが多いです。
食事の時間が、親子にとって少しでも楽しいものになるといいですね。
完璧を目指さなくて大丈夫。あなたは十分がんばっています。
こんなときは相談を
多くの偏食・遊び食べは成長とともに落ち着いていきますが、次のようなときは健診やかかりつけ医、管理栄養士に相談すると安心です。
・体重が増えない、または減ってきた
・食べられるものが極端に少なく、ほとんど受けつけない状態が続く
・飲み込みにくそう、むせる、吐くことが多い
・食事中に元気がない、ぐったりしている
・親としてどうしても心配・つらい
相談することは、決して大げさなことではありません。
「うちの子は大丈夫かな」を専門家に確認できるだけでも、気持ちがラクになります。
気になることは、健診や栄養相談の機会にぜひ聞いてみてくださいね。
よくある質問
Q. 野菜をまったく食べません。栄養は足りる?
野菜嫌いはこの時期とても多いです。
無理強いせず、調理法を変える・少量を続けて出す・果物や他の食材で補うなど、長い目で工夫を。
体重が発育曲線に沿って増えていれば、まずは様子を見られることが多いですが、心配なら栄養相談で聞いてみましょう。
Q. 同じものばかり食べたがります。
「これしか食べない」も、この時期のあるある。
好きなものを土台にしつつ、少しずつ他のものを添えていくと、いつのまにか食べられる範囲が広がることがあります。あせらず気長に。
Q. ふりかけや味付けを濃くすれば食べますが、いいですか?
「食べてくれるなら」と濃い味に頼りたくなりますが、幼児期は薄味が基本です。
濃い味に慣れると、ますます薄味のものを食べなくなることも。
だしや素材のうまみを活かしつつ、味付けはほどほどにしておきましょう。
Q. 遊び食べはいつまで続きますか?
個人差が大きいですが、成長とともに少しずつ落ち着いていくことが多いです。
今は「食べ物を学んでいる時期」と割り切り、汚れ対策をして乗り切りましょう。
Q. 食事に時間がかかりすぎます。
集中が続かないのは自然なこと。
だらだら長引かせず、ある程度で切り上げてメリハリをつけるとよいでしょう。
次の食事やおやつで取り返せるので、1食にこだわりすぎないでくださいね。
まとめ
・1〜3歳の偏食・遊び食べ・むら食いは、発達の途中でよくあること。
・1食ではなく1週間くらいの幅で見る。発育曲線に沿って体重が増えていれば、多くは心配しすぎなくてOK。
・量は少なめ・一緒に食べる・見た目を楽しく・こりずに出す、などの工夫を気楽に。
・無理強いはしない。食事を楽しい時間にすることが何より大切。
・体重が増えない・極端な拒否・元気がないときは、健診やかかりつけ医・管理栄養士に相談を。
毎日のごはん、本当におつかれさまです。
「食べてくれない」は、多くのママ・パパが通る道。
あなたのせいではありません。気になることは、いつでも相談してくださいね。
食べたもの・食べなかったものを記録しておくと、1週間単位での振り返りや、相談のときの説明に役立ちます。
BabyStep Meals で気軽に残してみてくださいね。
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・離乳食完了期(12〜18ヶ月)レシピと幼児食への移行ガイド
出典・参考文献
・厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」
・厚生労働省「日本人の食事摂取基準」
監修: 管理栄養士 | 最終更新: 2026年5月
※この記事は一般的な情報提供を目的としています。お子さま・ご自身の体調に不安がある場合は、かかりつけの医療機関にご相談ください。


