「中期は乗り切ったけど、後期ってどう変わるの?」
「手づかみさせたいけど、何を作ればいいんだろう」
そんなふうに迷っている方へ。
カミカミ期は、固さも量も回数もぐっと変わる時期です。
でも構えなくて大丈夫。
この記事で、進め方の目安と作りやすいレシピ10品をまとめました。
結論:後期(9〜11ヶ月)は「歯ぐきでつぶせる固さ・1日3回」が目安。手づかみメニューを少しずつ。鉄分を意識しつつ、市販のベビーフードも上手に使ってOKです。進み方には個人差があります。
カミカミ期(後期)の進め方の目安
厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」では、生後9〜11ヶ月ごろを「離乳食後期」としています。
あくまで一般的な目安で、進み方には個人差があります。
項目 | 後期(9〜11ヶ月)の目安
回数 | 1日3回(朝・昼・夕のリズムへ)
固さ | 歯ぐきでつぶせる固さ(熟したバナナくらい)
主食 | 全がゆ90g〜軟飯80gくらい
野菜・果物 | 30〜40gくらい
タンパク質 | 魚・肉なら15g、豆腐なら45g、卵なら全卵1/2くらい
数字はあくまで目安です。
食べる量にはムラがあるのが普通なので、表より食べない日があっても気にしすぎないでくださいね。
3回食へのリズムづくり
中期の2回食から、後期は3回食へ移行していきます。
急に3回にしなくても大丈夫。
赤ちゃんの様子を見ながら、まず夕方の1回を足してみる、というペースでも問題ありません。
授乳・離乳の支援ガイドでも、この時期は食事のリズムを大切にしながら、家族と一緒に食べる楽しさを少しずつ体験させる時期とされています。
鉄分を意識したい時期
生後9ヶ月ごろになると、おなかにいたときにもらった鉄が少しずつ減ってきます。
厚生労働省「日本人の食事摂取基準」でも、乳児期後半は鉄が不足しやすいことが示されています。
赤身の肉や魚、卵黄、納豆、青菜などを、無理のない範囲で取り入れていきましょう。
作るときの3つの注意点
レシピに入る前に、後期で気をつけたいことを3つだけ。
・塩分は控えめに:赤ちゃんの腎臓はまだ未熟です。基本はだしや素材の味で。調味料を使うならごく少量にとどめます。
・はちみつは1歳まで使わない:1歳未満ははちみつ・黒糖入りの食品はNGです(乳児ボツリヌス症のリスク)。月齢に関係なく厳守してくださいね。
・窒息しやすい食材に注意:消費者庁も注意を呼びかけています。ミニトマトやぶどうは必ず小さく切る。ナッツ類・ピーナッツ・かたい豆類・もちなどは5歳未満のお子さんには与えないでください(切っても危険なため、形を変えても与えないことが大切です)。食事中は必ずそばで見守りましょう。
新しい食材は、平日の午前中に少量からが基本です。
万が一アレルギー症状が出ても、かかりつけの小児科が開いている時間帯だと安心ですよ。
手づかみOK!後期レシピ10選
歯ぐきでつぶせる固さを意識した、後期向けの10品です。
冷凍ストックできるものも多いので、まとめて作っておくとラクですよ。
1. 軟飯(後期の主食ベース)
後期の主食はこれが基本。
中期の全がゆより水分を減らしていきます。
・ごはん大さじ4 + 水大さじ6
・弱火で10分ほど煮る
・つぶさず、そのまま器へ
慣れてきたら少しずつ普通のごはんに近づけていきます。
まとめて炊いて小分け冷凍が便利です。
2. やわらかおやき(手づかみデビューに)
手づかみ食べの定番。
中身を変えれば無限にアレンジできます。
・軟飯80g + ゆでた野菜(にんじん・ほうれん草など)20g + 片栗粉小さじ1
・すべて混ぜて小判形にまとめる
・油をうすくひいたフライパンで両面を弱火で焼く
赤ちゃんが握りやすいスティック形でもOK。
冷凍もできるので多めに作っておくと安心です。
3. 鉄分たっぷり!赤身魚と野菜のとろみ煮
鉄分を意識したいときの一品。
まぐろやかつおなどの赤身魚を使います。
・赤身魚15g + にんじん・大根など20g + だし汁50ml
・魚と野菜を一緒にやわらかく煮る
・魚はほぐし、水溶き片栗粉でとろみをつける
とろみをつけると飲み込みやすくなります。
パサつきがちな赤身魚も食べやすくなりますよ。
4. 鶏ささみとブロッコリーのリゾット風
タンパク質と野菜が一度にとれるワンプレート。
・軟飯80g + 鶏ささみ15g + ブロッコリー穂先20g + だし汁少々
・ささみは茹でて細かくほぐす
・ブロッコリーは穂先をやわらかく茹でて刻む
・軟飯と合わせ、だし汁でのばす
ブロッコリーは穂先だけを使うと食べやすいです。
ささみが固いと感じたら、片栗粉でとろみをプラス。
5. 納豆と青菜のおやき
鉄分・タンパク質がとれる納豆を手づかみで。
・ひきわり納豆大さじ1 + ゆでて刻んだ小松菜20g + 軟飯60g + 片栗粉小さじ1
・納豆はさっと湯通しして粘りを軽減
・すべて混ぜて小判形にし、弱火で両面焼く
納豆のネバネバが苦手な子も、焼くと食べやすくなることがあります。
小松菜は鉄分補給にもうれしい食材です。
6. 豆腐ハンバーグ(手づかみの王道)
やわらかくて握りやすい、後期の人気メニュー。
・鶏ひき肉30g + 木綿豆腐30g + みじん切り野菜20g + 片栗粉小さじ1
・すべて混ぜて小さく成形する
・油をうすくひいて弱火でじっくり、中まで火を通す
中までしっかり加熱してくださいね。
多めに作って冷凍しておくと、忙しい日の救世主になります。
7. かぼちゃとさつまいものスティック
自然な甘みで食いつき抜群。
野菜の手づかみ練習にぴったりです。
・かぼちゃ・さつまいも合わせて40g
・スティック状に切って、やわらかく蒸す(または茹でる)
・赤ちゃんが握れる太さに
歯ぐきでつぶせるやわらかさが目安です。
甘いので、おやつ代わりにも使えますよ。
8. しらすと野菜の卵とじ
全卵が使えるようになる後期に。
だしの風味でやさしい味わいです。
・しらす10g(湯通しして塩抜き) + ゆでた野菜20g + 溶き卵1/2個分 + だし汁50ml
・だし汁に野菜としらすを入れて温める
・溶き卵を回し入れ、しっかり火を通す
卵は中までしっかり加熱します。
しらすは塩分が多いので、必ず湯通ししてから使ってくださいね。
9. バナナとオートミールの蒸しパン風
朝ごはんや手づかみおやつに。
オートミールは鉄分・食物繊維がとれる穀類です。
・オートミール大さじ2 + つぶしたバナナ1/3本 + 水大さじ2
・全部混ぜて耐熱容器に入れる
・電子レンジで1分ほど加熱(様子を見て調整)
砂糖を加えなくてもバナナの甘みで十分。
冷めてから食べやすい大きさに切ってあげましょう。
10. やわらかうどんの野菜あんかけ
主食を変えたいときに。
うどんは短く切って食べやすくします。
・ゆでうどん40g + ゆで野菜20g + だし汁80ml + 水溶き片栗粉少々
・うどんは1〜2cmに刻んでやわらかく煮る
・野菜を加え、片栗粉でとろみをつける
うどんはやわらかく、短めに。
すするのはまだ難しいので、とろみでまとめると食べやすいです。
市販のベビーフードも頼っていい
「全部手作りしなきゃ」と気負わなくて大丈夫。
市販のベビーフードは月齢の目安に合わせて作られていて、忙しいときの強い味方です。
1品だけ手作りであとはベビーフード、でもOK。外出時にも便利で、食材の固さの「見本」としても参考になります。
手作りとベビーフードの併用は、よくある進め方のひとつ。ママやパパが笑顔でいられる方法を選んでくださいね。
よくある質問
Q. 3回食にしたら全然食べなくなりました
食事の回数が増えると、1回あたりの量が減ることはよくあります。
1日トータルや1週間単位で見て、機嫌よく過ごせていれば、まずは様子を見て大丈夫なことが多いです。
食べる量には大きな個人差があります。体重の増えが気になるときや、ぐったりしているときは、健診やかかりつけの小児科で相談してくださいね。
Q. 手づかみで食べてくれません
最初は触るだけ、握ってつぶすだけ、ということもよくあります。
それも大切な経験です。
無理にやらせず、赤ちゃんが興味を持つのを待ってあげましょう。
スプーンで食べさせる日があっても問題ありません。
Q. 鉄分が足りているか心配です
赤身の肉・魚、卵黄、納豆、青菜などを少しずつ取り入れていれば、神経質になりすぎなくて大丈夫です。
不足が気になる場合は、健診の機会にかかりつけの小児科や栄養士さんに相談すると安心ですよ。
Q. 味付けはどのくらいまでOK?
基本はだしや素材の味で十分です。
調味料を使う場合も、大人の半分以下を目安にごく少量に。
塩分のとりすぎは赤ちゃんの体に負担になります。
まとめ
・後期(9〜11ヶ月)は「歯ぐきでつぶせる固さ・1日3回」が目安(個人差あり)
・手づかみメニューを少しずつ取り入れて、食べる意欲を育てよう
・鉄分を意識しつつ、塩分は控えめに。はちみつは1歳まで使わない
・ミニトマトやぶどうは小さく切るなど、窒息しやすい食材に注意し、食事中は見守りを
・市販のベビーフードも上手に活用してOK
進み方や食べる量には大きな個人差があります。
あなたとお子さんのペースで進めていきましょう。
食べた食材やアレルギーチェックの記録には、BabyStep Meals が便利です。
「この食材もう試したっけ?」がひと目でわかりますよ。
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出典・参考文献
・厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」
・厚生労働省「日本人の食事摂取基準」
・消費者庁
監修: 管理栄養士 | 最終更新: 2026年5月
※この記事は一般的な情報提供を目的としています。お子さま・ご自身の体調に不安がある場合は、かかりつけの医療機関にご相談ください。


