「昼間はよく寝るのに、夜になると目がぱっちり」
「やっと寝たと思ったらすぐ起きる。私はいつ寝ればいいの…」
新生児期の睡眠は、本当に予測がつかないですよね。
夜中に何度も起こされて、頭がぼーっとしたまま朝を迎える。そんな日が続くと、心も体も限界になってきます。
でも、新生児が「寝ない・昼夜バラバラ」なのは、発達の途中ではごく自然なこと。
この記事では、その理由と、少しでもラクになるための工夫をまとめます。
結論:新生児は睡眠リズムがまだ未発達で、昼夜の区別がつかず、まとめて寝ないのが普通です。生活リズムは月齢とともに少しずつ整っていきます。寝かせるときは「あおむけ・固めの寝具」が安全の基本。何より、親自身が休める工夫を最優先に。
新生児が「まとめて寝ない」のはなぜ?
新生児の睡眠が大人と大きく違うのは、昼夜のリズム(体内時計)がまだできあがっていないから。
お腹の中にいたときは昼も夜もない環境だったので、生まれてすぐの赤ちゃんには「夜はまとめて寝る」という感覚がありません。
そのため、
・短い睡眠と覚醒を1日のうちに何度も繰り返す
・昼でも夜でも関係なく寝たり起きたりする
・お腹がすけば夜中でも当然のように起きる
という状態になります。
「昼夜逆転している」ように見えても、それは赤ちゃんが昼夜の区別をまだ持っていないだけ。決して育て方の問題ではありません。
授乳の間隔が短くて何度も起きるのも、この時期ならでは。
新生児の授乳と睡眠はセットで考えると、少し気持ちがラクになります。
昼夜のリズムは少しずつついてくる
ずっとこのままなのかな…と心配になるかもしれませんが、大丈夫。
昼夜のリズムは、成長とともに少しずつ整っていきます。
こども家庭庁の子育て情報でも、生活リズムは月齢が進むにつれて整っていくものとされています。
夜にまとまって眠る時間が少しずつ延びていくのが一般的な流れですが、これも個人差が大きく、「○ヶ月で夜通し寝る」と決まっているわけではありません。
無理にリズムを作ろうと焦らなくて大丈夫。
ただ、毎日の生活の中で、ゆるやかに昼夜の違いを伝えていくことはできます。
・朝は決まった時間にカーテンを開けて、自然の光を入れる
・昼間は生活音の中で過ごし、暗くしすぎない
・夜は照明を落とし、静かな環境にする
「朝は明るく・夜は暗く」を毎日くり返すうちに、赤ちゃんも少しずつ昼と夜の違いを感じ取っていきます。
すぐに効果が出なくても、続けることに意味があると思ってくださいね。
3〜5ヶ月ごろになると、もう少しはっきりとリズムが整いやすくなります。
安全な寝かせ方(SIDS予防の基本)
睡眠で何より大切なのが「安全な寝かせ方」です。
乳幼児突然死症候群(SIDS)は、はっきりした原因がまだ解明されていない病気ですが、リスクを下げるためにできることが知られています。
厚生労働省やこども家庭庁が呼びかけている、睡眠中の安全のための基本を押さえておきましょう。
ポイント | 内容
あおむけで寝かせる | 寝かせるときは必ずあおむけに。うつぶせ寝は避ける
固めの寝具を使う | やわらかすぎる敷布団・マットレスは避ける
寝床に物を置かない | ぬいぐるみ・タオル・枕・掛け布団など緩い寝具は寝床に置かない
暖めすぎない | 厚着・掛け布団のかけすぎは避ける。スリーパーや着せ服で調整が安全
たばこの煙を避ける | 周囲の喫煙はリスクとされる。受動喫煙を避ける
できるだけ母乳を | 母乳育児はリスクを下げる要因のひとつとされる
これらは「やれば絶対に防げる」というものではありませんが、リスクを下げるためにできることとして、毎日の睡眠で意識しておきたいポイントです。
特にあおむけ寝と顔まわりに物を置かないは基本中の基本。
新生児の寝床には掛け布団・枕・ぬいぐるみなどを置かず、スリーパー(着る毛布)や着せ服で体温調整するのが安全です。
親が休むための工夫
新生児期の睡眠不足は、親の心身に確実にこたえます。
「赤ちゃんのために頑張らなきゃ」と思うほど、自分の休息は後回しになりがち。でも、親が倒れてしまっては元も子もありません。
赤ちゃんが寝たら、家事より自分の睡眠を優先する
洗い物も洗濯も、少しくらい後回しでまったく問題ありません。細切れでも横になることを最優先に。
夜間の対応を交代する
ミルクや混合なら、1回分をパパや家族に代わってもらうだけでもまとまった睡眠が取れます。母乳でも、おむつ替えや寝かしつけを分担するだけで負担はぐっと減ります。
「完璧」を手放す
昼夜逆転を今すぐ直そうとしなくて大丈夫。「いつか整う」とゆるく構えるほうが、気持ちが軽くなります。
つらいときは相談する
眠れない日が続いて気持ちが落ち込む、涙が出る、赤ちゃんがかわいいと思えない——そんなときは、がんばりが足りないのではなく、休息と支えが必要なサインです。
産後ケアや子育て相談の窓口はお住まいの自治体にあります。詳細は自治体やBabyStep Supportで確認できます。早めに頼って大丈夫ですよ。
よくある質問
Q. 昼夜逆転、いつになったら直りますか?
個人差が大きく、はっきり「○ヶ月で」とは言えません。多くは月齢が進むにつれて夜にまとまって眠るようになっていきます。朝は明るく・夜は暗くを続けながら、ゆっくり待ってあげてください。
Q. 抱っこしないと寝てくれません。抱き癖がつく?
新生児期に「抱き癖」を心配しすぎる必要はないといわれます。抱っこで安心して眠れるならそれも一つの方法。ただ、寝かしつけがつらいときは無理せず、家族と交代したり、安全なあおむけの状態で見守るなど工夫してくださいね。
Q. 夜まとめて寝てほしくて、寝る前にミルクを多めにあげてもいい?
よかれと思って増やしても、吐き戻しやお腹の負担になることがあります。量を増やすかどうかは健診やかかりつけ医に相談を。睡眠は授乳量だけで決まるものではありません。
Q. 添い寝・添い乳で一緒に寝てもいい?
新生児は別の寝床(ベビーベッドや固めのマットレス)で寝かせることが推奨されます。 大人用ベッドでの添い寝はSIDSや窒息・転落のリスクが高まるため、こども家庭庁・日本小児科学会はベッドシェアを推奨していません。添い乳のあとも、赤ちゃんはベビーベッドなど別の安全な寝床に戻して寝かせてください。疲れているときほど意識が飛びやすく、添い寝中に寝てしまうことがあります。不安なときは助産師さんや産後ケアに相談してください。
Q. ずっと寝ていて、起こしてでも授乳すべきか迷います。
体重の増えがゆっくりな場合などは「起こしてでも飲ませて」と指導されることがあります。判断は赤ちゃんの状態によるので、1ヶ月健診や産院の指導に沿ってください。
まとめ
・新生児がまとめて寝ない・昼夜バラバラなのは、体内時計が未発達なため。育て方の問題ではありません
・昼夜のリズムは月齢とともに少しずつ整う。「朝は明るく・夜は暗く」をゆるく続けて
・寝かせるときはあおむけ・固めの寝具・顔まわりに物を置かないがSIDS予防の基本
・親自身の休息を最優先に。夜間の分担や「完璧を手放す」工夫を
・眠れず気持ちがつらいときは、ひとりで抱えず相談窓口へ
睡眠や授乳のリズムをメモしておくと、自分の体調管理にも健診の相談にも役立ちます。BabyStepの記録機能も使ってみてください。
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出典・参考文献
・こども家庭庁
・厚生労働省
監修: 助産師 | 最終更新: 2026年5月
※この記事は一般的な情報提供を目的としています。お子さま・ご自身の体調に不安がある場合は、かかりつけの医療機関にご相談ください。


