つるつるだったはずの赤ちゃんの肌に、ある日ブツブツや赤み、かさつきが。
ほっぺがカサカサしたり、おでこや頭皮に黄色っぽいかさぶたのようなものができたり。
「これって乳児湿疹?」
「ちゃんとケアできてないのかな…」
初めてだと心配になりますよね。
でも、生後数ヶ月の赤ちゃんに肌トラブルが出るのは、とてもよくあること。
この記事では、乳児湿疹の特徴と、毎日のスキンケアの基本をまとめます。
結論:生後数ヶ月の赤ちゃんは肌の機能が未熟で、乳児湿疹や脂漏性湿疹が出やすい時期です。ケアの基本は「やさしく洗って、しっかり保湿」。多くは適切なケアで落ち着きますが、悪化する・じくじくする・かゆがるときは小児科や皮膚科に相談を。
乳児湿疹・脂漏性湿疹ってどんなもの?
赤ちゃんの肌は、見た目はすべすべでも、実は機能がとても未熟。
皮膚のバリア機能が弱く、乾燥もしやすければ、皮脂が多すぎてトラブルになることもあります。
生後数ヶ月によく見られる肌トラブルには、こんなものがあります。
種類 | よくある特徴
乳児湿疹(総称) | 赤ちゃんの顔・体に出る湿疹の総称。赤み・ブツブツ・かさつきなど
脂漏性湿疹 | 生後まもなく多い。頭・眉・おでこに黄色っぽいかさぶた状やフケ状のもの
乾燥による肌荒れ | ほっぺ・体のカサカサ。冬や乾燥した環境で出やすい
特に脂漏性湿疹は、生まれてすぐ〜生後2〜3ヶ月ごろに多く、皮脂の分泌が一時的に多いことが関係するといわれます。
成長とともに皮脂の分泌が落ち着いてくると、自然とよくなっていくことが多いです。
「育て方が悪いから出る」というものではありません。
赤ちゃんの肌が成長していく途中で起こりやすいもの、と受け止めて大丈夫です。
スキンケアの基本は「洗う」と「保湿」
赤ちゃんのスキンケアは、難しく考えなくて大丈夫。
基本は「やさしく洗って清潔にする」+「しっかり保湿する」の2つです。
やさしく洗う
皮脂や汗、汚れは肌トラブルのもと。1日1回の沐浴やお風呂で、清潔を保ちましょう。
・ベビー用の石けん・ボディソープをよく泡立てる
・手のひらでなでるようにやさしく洗う(ゴシゴシこすらない)
・しわの間(首・わき・足のつけ根など)もていねいに
・石けんが残らないようにしっかりすすぐ
脂漏性湿疹のかさぶた状のものは、無理にはがすと肌を傷めます。
入浴前にベビーオイルなどでふやかしてからやさしく洗うとよい、といわれることもありますが、ゴリゴリこすらないのが大切です。
沐浴の手順そのものは、こちらの記事も参考にしてください。
しっかり保湿する
洗ったあとは、肌がうるおっているうちに保湿剤を塗りましょう。
・お風呂・沐浴のあと、早めに塗る
・ローション・クリームなど、赤ちゃんに合うものを
・顔・体に、たっぷりめにのばす
・乾燥しやすい季節は回数を増やしてもOK
「保湿しすぎかな?」と心配になるかもしれませんが、基本はしっかり保湿でかまいません。
肌の状態に合わせて、量や回数を調整してあげてください。
こんなときは受診を
スキンケアをしても、トラブルが続いたり悪化したりすることがあります。
次のようなときは、自己判断せず小児科や皮膚科に相談してください。
・ケアを続けてもよくならない・どんどん悪化する
・じくじくと汁が出ている・かさぶたが広がる
・かゆがって機嫌が悪い・寝つけない
・赤みや腫れが強い・熱を持っている
・顔だけでなく体の広い範囲に広がっている
赤ちゃんの湿疹は、市販の保湿だけでよくなるものもあれば、塗り薬での治療が必要なものもあります。
「乳児湿疹だと思っていたら別の皮膚トラブルだった」ということもあるので、判断に迷うときは早めに受診を。
適切な薬を使えば、肌の状態が落ち着くことも多いです。
ここで紹介しているのは一般的な目安です。診断や薬の使用については、必ず医療機関の指示に従ってください。
スキンケアとアレルギーの関係について
近年、「赤ちゃんの肌をしっかり保湿してバリア機能を保つことが、食物アレルギーなどの予防に関係するのではないか」という研究が注目されています。
ただし、これはまだ研究が進められている分野で、「保湿すれば必ずアレルギーを防げる」と断定できる段階ではありません。
日本小児科学会など専門機関の情報も、今後の研究の蓄積を踏まえて整理されていくものです。
とはいえ、やさしく洗ってしっかり保湿し、肌を健やかに保つこと自体は、赤ちゃんの肌トラブルを減らすうえで大切なケア。
「アレルギー予防のため」と気負わなくても、毎日のスキンケアとして続けていく価値は十分にあります。
食物アレルギーが心配なときは、自己判断せずかかりつけ医に相談してくださいね。
よくある質問
Q. 乳児湿疹はいつごろ落ち着きますか?
個人差がありますが、皮脂の分泌が多い時期に出やすい脂漏性湿疹は、成長とともに落ち着いていくことが多いです。ケアをしても続く・悪化するときは、医療機関に相談してください。
Q. 保湿剤は何を使えばいいですか?
赤ちゃん用のローションやクリームなど、肌に合うものを選びましょう。合わないと感じる・湿疹が悪化するときは使用を中止し、医療機関に相談を。薬の保湿剤が処方されることもあります。
Q. ゴシゴシ洗ったほうが汚れが落ちますか?
いいえ。強くこすると肌のバリアを傷つけてしまいます。よく泡立てて、手のひらでなでるようにやさしく洗うのが基本です。
Q. 顔に湿疹があるとき、保湿していいですか?
基本的には顔も保湿してかまいません。ただし、じくじくしている・悪化しているときは、自己判断で塗り続けず医療機関に相談してください。
Q. ステロイドの塗り薬がこわいのですが。
医師が必要と判断して処方する薬は、使い方を守れば過度に心配いらないとされています。不安なことは処方の際に医師・薬剤師に質問し、勝手に中断したり量を変えたりしないようにしましょう。
まとめ
・生後数ヶ月の赤ちゃんは肌が未熟で、乳児湿疹・脂漏性湿疹が出やすい。育て方の問題ではありません
・ケアの基本は「やさしく洗って、しっかり保湿」。こすらず、すすぎはしっかり
・悪化する・じくじくする・かゆがる・広がるときは小児科や皮膚科へ
・スキンケアとアレルギー予防の関係は研究段階。断定はできないが、肌を健やかに保つこと自体は大切
・薬は医師の指示どおりに使い、自己判断で中断しない
肌の状態や気になることを記録しておくと、受診のときに伝えやすくなります。BabyStepの記録メモも活用してみてください。
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出典・参考文献
・公益社団法人 日本小児科学会
・こども家庭庁
監修: 小児科医 | 最終更新: 2026年5月
※この記事は一般的な情報提供を目的としています。お子さま・ご自身の体調に不安がある場合は、かかりつけの医療機関にご相談ください。


