離乳食を始めると「アレルギーが怖い」と感じるパパ・ママは多い。でも正しく知っていれば、怖がりすぎずに安全に進められる。まずは代表的な食材と、初めて与えるときのルールを押さえておこう。
特定原材料8品目(表示義務あり)
重篤なアレルギーを起こしやすく、食品へのアレルゲン表示が法律で義務づけられている8品目。離乳食では特に注意が必要。
- 卵(乳幼児に最も多い。よく加熱すると反応が出にくくなる)
- 乳(牛乳)(ヨーグルト・チーズ・バターも含む)
- 小麦(パン・うどん・パスタ・シリアルも)
- そば(重篤化しやすい。離乳食期は与えない)
- 落花生(ピーナッツ)(重篤化しやすい。1歳以降も少量から慎重に)
- えび・かに(離乳食では基本的に使わない)
- くるみ(2023年から義務化。離乳食では使わない)
注意が必要な食材(準ずる品目より抜粋)
義務ではないが表示推奨。離乳食でよく使う食材を抜粋。
- 大豆(豆腐・納豆・きな粉・味噌)→ 軽症が多いが初めては少量から
- 鶏肉・豚肉・牛肉→ まれだが初めては少量から
- もも・りんご・バナナ・キウイ→ 生のまま与えると反応しやすい。加熱すると出にくい
- さけ・さば・まぐろ・いくら→ 魚アレルギー。初めては少量から
初めての食材を与えるときの3つのルール
- 午前中に与える(症状が出ても小児科に駆け込める時間帯に)
- 1日1種類・耳かき1さじから(何で反応したかわかるように)
- 体調のよい日に試す(発熱中・湿疹が悪化しているときは避ける)
症状が出たときの対応
食後30分〜2時間以内に出ることが多い。症状の重さで対応を変えよう。
- 口のまわりの赤み・じんましん → その日中に小児科へ
- 嘔吐・下痢・目や口の腫れ → すぐに受診
- 顔色が青白い・ぐったり・呼吸が苦しそう → すぐ119番
口のまわりが少し赤くなった程度であれば、翌日小児科に電話で相談するくらいでOK。ぐったり・顔色悪い・息が苦しそうなときはすぐに119番。
アレルギーがあっても、怖がりすぎなくていい
食物アレルギーは、多くの場合、年齢とともに耐性ができて食べられるようになる。卵・乳・小麦は6歳頃までに6〜7割の子が克服すると言われている。
アレルギーが疑われたら小児科・小児アレルギー科に相談しよう。「除去食が必要かどうか」は医師が判断するもの。自己判断で何でも除去すると栄養不足になることもある。
要約:初めての卵とアレルギー対応ポイント
1. 新しい食材の基本ルール
- 1日1種類・少量・午前中
- 初めての食材は小さじ1以下から
- 午前10時ごろにあげると、何かあっても小児科の診療時間内に受診しやすい
- 2〜3日は同じ食材を続けて様子を見る
- 問題なければ少しずつ量を増やす
2. 特定原材料8品目(表示義務のあるもの)
- 卵
- 乳幼児アレルギー原因No.1
- 固ゆで卵黄からスタート → 卵黄に慣れてから卵白をごく少量ずつ
- 牛乳(乳)
- 卵の次に多い原因
- ヨーグルト・チーズも含む
- 離乳食中期(7〜8ヶ月)から少量ずつ
- 小麦
- パン・うどん・そうめんなど
- 6ヶ月頃からおかゆ状にして少量ずつ
- えび・かに
- 甲殻類アレルギーの原因
- 完了期(12ヶ月以降)から、しっかり加熱して
- くるみ
- 近年報告増加
- 離乳食期にあえて与える必要はない
- 落花生(ピーナッツ)
- 粒は誤嚥リスク
- 与えるなら無添加・無塩のピーナッツバターを後期以降に少量から
- そば
- 重篤な反応の可能性
- 離乳食期は避け、1歳過ぎてから少量ずつ
- (上記に含まれるその他表示義務品目も意識して確認)
3. アレルギーの考え方
- 食物中のタンパク質に免疫が過剰反応する状態
- 乳幼児の食物アレルギー有病率は約5〜10%
- 「心配だから遅らせる」より、適切な時期に少量から始めるほうが予防につながる可能性
4. 症状の目安
- 出やすいタイミング:食後30分〜2時間以内
皮膚症状
- 口まわり・顔の赤い発疹、じんましん(最も多い)
消化器症状
- 嘔吐、下痢、腹痛
- 不機嫌・お腹を丸めるなどもサイン
呼吸器症状
- 咳、ゼーゼー・ヒューヒュー、鼻水・鼻づまり
アナフィラキシー(重篤)
- 上記の症状が複数同時に出る
- ぐったり、顔色不良、意識もうろう
- → 迷わず119番
口まわりが赤いだけでも、スマホで写真を撮って記録しておくと、次回や受診時にとても役立つ
5. 症状が出たときの対応
- 軽い場合(口まわりの発疹だけ)
- その食材をいったん中止
- かかりつけ小児科に相談
- 広がっている場合(全身の発疹、嘔吐や咳など)
- すぐに小児科受診
- 重篤な場合(ぐったり、呼吸困難、顔色が悪いなど)
- 迷わず119番
6. 検査について
- 事前の血液検査だけでは正確な判定は難しい
- 陽性でも実際は食べられることがある
- 陰性でも症状が出ることがある
- 多くの小児科医は
- 「まず少量食べてみて、症状を見ながら判断」を推奨
- 不安が強い場合は、事前にかかりつけ医へ相談
7. 家族にアレルギーがある場合
- パパ・ママ・きょうだいにアレルギーがあるとリスクはやや高い
- ただし「必ずアレルギーになる」わけではない
- 自己判断で長期除去すると、栄養・発達面のリスクも
- 進め方は必ずかかりつけ小児科に相談
8. ママたちの本音(#ベビステ調べ)
- 「初めての卵、怖かった?」(N=218)
- すごく怖かった … 62%
- ちょっと怖かった … 29%
- 全然平気だった … 9%
→ 9割以上が「怖かった」と回答。怖いと感じるのは自然なこと。
9. いちばん大事なメッセージ
- 怖い気持ちはみんな同じ
- でも、怖がって完全に避け続けることが逆効果になる可能性も
- ガイドラインに沿って、
- 「1日1種類・少量・午前中」
- 症状が出たら写真を撮って小児科へ
- 重い症状なら迷わず119番
このステップを守りながら、少しずつ進めていけば大丈夫。


