「さっきまで元気だったのに、急に熱が…」
「夜中に熱が上がってきた。病院に行くべき?」
子どもの発熱って、何度経験しても焦りますよね。
うちも初めての発熱のときは、おろおろして眠れませんでした。
まず大事なのは、あわてず、お子さんの全身の様子をよく見ることです。
結論:発熱そのものより「全身の様子」が大切です。水分がとれて機嫌もそこそこなら、まずは家庭でケアしながら様子を見られることが多いです。ただし、生後3ヶ月未満の発熱はすぐ受診を。けいれん・ぐったり・水分がとれない・呼吸が苦しいなどがあれば、すぐに医療機関を受診してください。
【最重要】こんなときはすぐ受診を
まず、安全に関わる大事なポイントからお伝えします。
次のようなときは、迷わず医療機関を受診してください(夜間・休日は後述の相談先も活用を)。
生後3ヶ月未満の発熱はすぐ受診
生後3ヶ月未満の赤ちゃんの発熱は、月齢が低いほど慎重な対応が必要とされています。
熱の高さや他の症状にかかわらず、早めに医療機関を受診してください。
「まだ低い熱だから」と様子を見ず、まず相談を。
すぐ受診を考えたいサイン
月齢にかかわらず、次のような様子があるときは早めの受診を。
・けいれん(ひきつけ)を起こした
・ぐったりして元気がない/呼びかけへの反応が鈍い
・水分がとれない/おしっこが半日以上出ない(脱水のサイン)
・呼吸が苦しそう(肩で息をする、ゼーゼー、呼吸が速い、顔色が悪い)
・顔色や唇の色が悪い、手足が冷たく紫っぽい
・何度も吐く、ぐったりして眠ってばかり
・機嫌が極端に悪く、あやしても泣きやまない
・発疹が出てきた、強い頭痛や首をいやがる様子がある
判断に迷うときは「受診しすぎかな」と遠慮せず、安全側に。
これらはあくまで一般的な目安です。最終的な判断は医療機関にゆだねてくださいね。
公益社団法人 日本小児科学会の「こどもの救急」など、症状から対応の目安を確認できる情報も参考になります。
家庭でできる発熱ケア
すぐ受診する状態ではなく、水分がとれて機嫌もそこそこなら、まずは家庭でケアしながら様子を見られることが多いです。
1. 水分をこまめに
発熱時はいつもより水分が失われやすく、脱水に注意が必要です。
母乳・育児用ミルク・湯ざまし・麦茶・経口補水液などを、少量ずつこまめにあげましょう。
一度にたくさんだと吐いてしまうこともあるので、ちびちびと。
2. 衣類・室温で調節する
・手足が冷たく、寒がって震えている=これから熱が上がるサイン。少し暖かくしてあげて。
・熱が上がりきって暑がっているときは、薄着にして熱がこもらないように。
・厚着させすぎ・布団のかけすぎは、熱がこもるので注意。
3. 冷やすなら太い血管のあるところ
冷やして気持ちよさそうなら、わきの下・足の付け根・首の横など、太い血管が通るところを冷やすと効率的です。
おでこの冷却シートは気休め程度ですが、本人が嫌がらなければ使ってもOK。
嫌がるなら無理に冷やさなくて大丈夫です。冷やすことが目的ではありません。
4. 食事は無理せず
食欲がないときは、無理に食べさせなくて大丈夫。
水分がとれていれば、食事は本人が食べたがるものを少しずつでOKです。
回復してきたら、消化のよいものから戻していきましょう。
5. ゆっくり休ませる
いちばんの薬は休息です。
静かな環境で、ゆっくり休ませてあげてください。
お風呂は、元気で熱もそれほど高くなければ短時間の入浴やシャワーで汗を流す程度ならOKとされますが、ぐったりしているときや高熱のときは控えめに。
解熱剤について
「熱が高いから、すぐ解熱剤を使ったほうがいい?」と思いがちですが、ここは注意が必要です。
熱は、体が病気とたたかっている自然な反応でもあります。
熱の数字だけで解熱剤を使う必要はなく、つらそうで水分や睡眠がとれないときに、楽にしてあげる目的で使うのが基本です。
そして、解熱剤は必ず医師の指示・処方に従って使ってください。
・自己判断で大人用の薬や、家にある別の薬を使わない
・子どもには使ってはいけない解熱・鎮痛成分もあるため、市販薬を使う前に医師・薬剤師に相談を
・処方された量・間隔を守る
「使うべきか迷う」「手元の薬を使っていいか分からない」ときは、受診時に確認するか、薬剤師・かかりつけ医に相談してくださいね。
熱性けいれんが起きたら
発熱に伴って、けいれん(熱性けいれん)が起こることがあります。
初めて目にすると本当に動揺しますが、まず落ち着いて次のことを。
・平らで安全な場所に、横向きに寝かせる(吐いたものが詰まらないように)
・口の中に指や物を入れない
・体を強く押さえつけたり、ゆすったりしない
・時計を見て、けいれんが続いた時間を確認する(可能なら様子を動画で記録すると受診時に役立ちます)
そして、けいれんを起こしたときは受診してください。
特に、けいれんが5分以上続く/止まってもすぐ繰り返す/呼吸の色が悪い/意識が戻らないようなときは、すぐに救急要請を含めて医療機関へ。
初めてのけいれんは、長さや様子にかかわらず一度受診して相談すると安心です。
夜間・休日の相談先
「夜中で病院が開いていない」「受診すべきか判断に迷う」ときのために、全国共通の相談窓口があります。
子ども医療電話相談「#8000」
#8000 は、夜間・休日にお子さんの急な体調不良で困ったとき、小児科医や看護師に電話で相談できる全国共通の公的サービスです。
プッシュ回線・携帯電話から #8000 にかけると、お住まいの都道府県の相談窓口につながります。
・受診したほうがよいか、家で様子を見てよいかの相談ができる
・対応している時間帯は地域によって異なります
緊急性が高いと感じたとき(けいれんが続く、ぐったり、呼吸が苦しいなど)は、相談を待たず救急要請を含めて医療機関へ向かってください。
よくある質問
Q. 何度から「発熱」ですか?
一般的には37.5度以上を発熱の目安とすることが多いですが、平熱には個人差があります。
大切なのは数字そのものより、水分がとれているか・機嫌や呼吸はどうか、という全身の様子です。
Q. 熱が高いほど重い病気ですか?
必ずしも熱の高さ=重症度ではありません。
40度近くても元気な場合もあれば、それほど高くなくてもぐったりしていれば注意が必要なこともあります。
「全身の様子」で判断し、気になるときは受診を。
Q. 解熱剤で熱が下がれば安心ですか?
解熱剤は一時的に熱を下げて楽にするもので、病気そのものを治すわけではありません。
薬が切れて再び熱が上がることもあります。下がったあとも全身の様子を見守り、心配なときは受診してください。
Q. 受診のタイミングがわかりません。
迷ったら、日中はかかりつけの小児科に電話で相談、夜間・休日は #8000 を活用しましょう。
生後3ヶ月未満の発熱や、けいれん・ぐったり・水分がとれない・呼吸が苦しいといったサインがあれば、迷わず受診を。
Q. 予防接種のあとに熱が出ました。
予防接種後に発熱することがあります。多くは数日でおさまるとされますが、高熱が続く・ぐったりするなど気になる様子があれば受診を。
接種後の体調については 予防接種スケジュール2026年版 も参考に、心配なときは接種した医療機関に相談してください。
まとめ
・発熱は「全身の様子」で判断。水分がとれて機嫌もそこそこならまず家庭でケアできることが多い。
・生後3ヶ月未満の発熱はすぐ受診。
・けいれん・ぐったり・水分がとれない・呼吸が苦しいなどはすぐ受診を。
・水分はこまめに、衣類・室温で調節、冷やすなら太い血管のところ(嫌がれば無理しない)。
・解熱剤は必ず医師の指示で。 自己判断で大人用の薬を使わない。
・夜間・休日に迷ったら全国共通の #8000(子ども医療電話相談)へ。
子どもの発熱は親にとって本当に心配なもの。
「大げさかな」と思っても、不安なときは受診や相談をして大丈夫です。
お子さんの安全がいちばん。気になる症状はかかりつけの小児科医にご相談くださいね。
熱の出た日や経過、飲んだ水分の量などを記録しておくと、受診のときに症状を伝えやすくなります。
BabyStep のメモ機能で気軽に残しておくと安心です。
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出典・参考文献
・公益社団法人 日本小児科学会(「こどもの救急」)
・こども家庭庁
監修: 小児科医 | 最終更新: 2026年5月
※この記事は一般的な情報提供を目的としています。お子さま・ご自身の体調に不安がある場合は、かかりつけの医療機関にご相談ください。


